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スウェーデン木工留学記
カペラゴーデン編
2002/10/19
第2回 スウェーデンへの過程
こんにちは、Ikuruです。ついにメールマガジンの配信を開始しました。読者登録してくださった皆さん、どうもありがとうございました。期待にそえるメルマガにしたいと思います。
前号では僕のいる学校カペラゴーデンを紹介しましたが、 今回はここスウェーデンへ来ることになった経緯を話したいと思います。
僕は父の仕事の関係で、幸いなことに木に触れることの出来る環境に育ちました。高校生までは、ラジコンやプラモデルを作ることは好きでしたが木工をすることはほとんどありませんでした。その後は特には何もしていませんでしたが、プログラム言語のBasicを独学で覚えたくらいで、やはり木には関係ありませんでした。
チークと黒檀で作った筆箱
最初の大きなきっかけは大学生になってからで、筆箱を自分で作ったことです。新しい筆箱を買おうと思ったのですが、気に入った物がありませんでした。木で出来ている筆箱が東急ハンズに売ってはいたのですが高価でした。今、考えると変わった作り方でしたが、当時は試行錯誤した記憶があります。
そこから木工に興味を持ち始めました。その後、小物入れとなる引き出しのついた箱をしばしば、まとめて作ったりしているうちに、木の魅力にのめり込んでいきました。機械の使い方を覚えていくにしたがい、作れる物が増えていきました。
大学を卒業後、結局そのまま就職せず父の仕事場に出入りし、何度か大きい物を作る機会にも恵まれ、自分の手道具をいくつか購入しました。順番が逆かもしれませんが、鉋(かんな)、鑿(のみ)などの使い方、刃の研ぎ方等々、自分の道具を持つことでさらにいろいろなことを覚えることが出来ました。
手道具を購入した東京の伝統刃物の店で、スウェーデンのカペラゴーデンの話を最初に聞きました。その後、カペラゴーデンへ半年間、研修に行っていた高岡の大学の先生に会い、さらに興味を持ちました。
翌年の1998年夏のサマーコースに参加を申し込むことを決心しました。もちろん、どのような所かは見たこともなかったので、不安はありましたが、春に申し込みあっという間に夏になりました。
二段式になっています
蓋は逆さまにしてもピッタリ
木工留学記
ストックホルム編
カペラゴーデンの終わり頃と、ストックホルムのマルムステンCTDでの事柄が中心です。2003年からJDN(ジャパン デザイン ネット)上で7年間、連載していましたので読み応えがあります。
本になりました!
スウェーデンで家具職人になる!
税込み価格1890円
須藤 生著 早川書房発行
ISBN 978-4-15-208925-0
当サイト上に掲載している内容などを新たにまとめ直し、さらには書き下ろし記事もたくさん追加しています。写真だけではなく、図面なども豊富に盛り込んでいます。興味深い内容になっていると思いますので、ぜひご覧ください!