MENU

スウェーデン子育記

2003/02/22

第3回 スウェーデンでの初めての診察

さて前回の続きです。Kazueと一緒にスウェーデンに住み始めて一年ちょっとたったある日、Kazueに生理が来なくなりました。もちろんどうすれば良いのかを知らず、聞いてみたところバーン・モシュカと言う仕事の人に会うことが最初らしいと分かりました。助産婦さんもしくは産婆さんのことです。

 早速、助産婦さんのいるMVC(妊産婦のための病院)へ電話予約をしようと職業別電話帳で探したのですが見つかりません。地区の行政関連の冊子を見ても分からず、結局、僕のいる学校の校長先生に聞きに行くことにしました。

すぐに彼はその場合はここへ聞くといいと教えてくれました。病院関連の問い合わせセンターのような所でした。が、彼は日本人で学生である僕たちへスウェーデンの医療保険が利くのかをとても心配し始め、電話をしてくれました。大丈夫なはずと考えていたので、突然そのように言われて戸惑いました。

 やり取りの結果、僕たちはちゃんとスウェーデンの住民登録をし、IDカードも持っているし、社会保険事務所へ登録もしてあるので大丈夫だと言われました。いずれにせよ、スウェーデンでは妊婦さんへの検診等の費用はほぼ無料だから安心していいそうです。その場でMVCへの予約を取りました。翌日が空いていて、朝一番に尿を取ってくるように言われました。

MVCの入り口です

ちょっと緊張気味に予約時間にMVCへ行き、名前を呼ばれました。白衣を着た人なのでてっきり助産婦さんかと思い、聞いてみると看護婦さんでした。持ってきた尿を提出してその場で検査。取り出したものは日本語も表記されている妊娠検査薬。棒の先を尿に触れてすぐに陽性判明。最後の生理はいつだったかを聞かれて、その時点で7週目(スウェーデンでは1週目を0週目として数え始めます)だと分かりました。

 さあ、今度は助産婦さんにあって話を聞くのかな?と思っていたら、約2週間後の予約をして終了。あまりにもあっけなく終わり(約15分)驚きました。でも、僕たち二人にとっては嬉しい出来事でした。

待合室。右横に子供の為の遊び場もあります

木工留学記

 カペラゴーデン編

メルマガで配信していた留学記です。主にカペラゴーデン留学中の1999-2003年頃の事柄を紹介しています。

子育て記

日本とは異なるスウェーデンの出産育児を絡めながら、2003年の長男誕生前後を紹介しています。

木工留学記

 ストックホルム編

カペラゴーデンの終わり頃と、ストックホルムのマルムステンCTDでの事柄が中心です。2003年からJDN(ジャパン デザイン ネット)上で7年間、連載していましたので読み応えがあります。

本になりました!

スウェーデンで家具職人になる!
税込み価格1890円
須藤 生著 早川書房発行
ISBN 978-4-15-208925-0

当サイト上に掲載している内容などを新たにまとめ直し、さらには書き下ろし記事もたくさん追加しています。写真だけではなく、図面なども豊富に盛り込んでいます。興味深い内容になっていると思いますので、ぜひご覧ください!