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スウェーデン木工留学記

ストックホルム編

2007.08.08

第57回 ストックホルム名所巡り
ドロットニングホルム宮殿と市庁舎

こんにちは!スウェーデンの須藤です。現在、ストックホルムは真夏のはずなのですが、酷暑となっている南ヨーロッパと比べると、曇りや雨の日が多く、随分と涼しい日が続いています。そこで、天気の良い日(今年は本当に少ない)には、ここぞとばかりに観光客となって出かけてみる事にしました。これから紹介するのは、ストックホルムの中でも定番と言える有名な観光名所ばかりです。無理をすれば一日で全部を見て回ることも出来るかもしれませんが、時間をかけてゆっくりと見て回るのが良いでしょう。

ドロットニングホルム宮殿


ストックホルム市庁舎


森のお墓


ストックホルム市立図書館


まずはドロットニングホルム宮殿へ向かいます。行き方は幾つかありますが、観光気分を盛り上げるならば、船に乗って行くのが一番でしょう。ストックホルム市庁舎のすぐ近くに船着き場があります。45分くらいの船旅でしょうか。


出航すると、すぐに街が遠ざかっていきます。左奥に市庁舎が見えています。


最新の環境規格を踏まえた集合住宅。俗にいうウォーターフロントです。


ちょっと街を離れると都市らしさは無くなり、一戸建ての住宅が目立ち始めます。おそらくこれらはスウェーデン人のサマーハウス。各家ごとに船着き場があり、それぞれにボートが泊まっているのには驚きます。


こんな水際でティータイムなんて出来たら素晴らしいですね。


ここにもヨットが停泊していました。スウェーデン人は最低でも1カ月の夏休みを取るのが普通なのですが、さらにこの様な夏の別荘でゆっくり過ごすなんて羨ましいですね。


そうこうしているうちに、目的地の宮殿が見えてきました。


宮殿のすぐ近くに到着。


豪華な装飾が施された門をくぐって、庭へ。


まずは並木道を抜けて歩いて行きます。


すると綺麗に整備された広大な庭が目の前に広がりました。


ここは現在、スウェーデン王室の居城となっています。以前はストックホルムの王宮に住んでいたのですが、子供達(娘二人、息子一人。長女が次期国王)の誕生を機に、街の喧噪から離れた自然豊かなここへ移って来たそうです。そうそう、ここは世界遺産にも指定されています。世界遺産が自宅だなんてすごいですね(笑)。


子供を連れて入ると迷子になりそうです(笑)。


ちょっと庭の外れへ行くと、先ほどまでの装飾された庭と比べ、ずっと落ち着いた場所になります。


ここで僕は家族と一緒にランチにする事にしました。


こちら側へ来る人は少なく、ゆったりとした時間を過ごせました。


食後に庭の探検を兼ねた運動に出発。


池の周囲に白鳥を発見しました。


なんと子育て中の家族。子供達が親鳥に守られています。


ちょっと離れた距離から観察する僕の娘(2歳になりました)。ちょっと警戒されています。


どうやら危険は無いと判断してくれたみたいで、すぐ近くに座る事ができました。


夏の観光にはとても良い場所ですので、皆さんも散歩がてら訪れてみてください。今回は入りませんでしたが、宮殿内も見学が出来るようになっています。


次はストックホルムのシンボルとも言える、市庁舎へ。この写真はドロットニングホルム宮殿へ向かう船の上から撮りました。


市庁舎はノーベル賞の晩餐会を催す会場として非常に有名で、夏になると世界各国からの観光客でごった返す人気スポットです。ツアー旅行ならば王宮と合わせて、必ず寄るのではないかと思えるほど、朝早くから観光バスが乗り付けます。


市庁舎内の見学が一般的ですが、天気の良い日には港が見える中庭もお勧めです。


そしてもう一つ、ツアー旅行では時間が無いので除けられてしまう(たぶん)のがこちら。この行列は塔に登る順番待ちをしている人達です。


一度に30人までしか中に入れないので、かなり待つ覚悟が必要です。そしてついに順番が回ってきました。


レンガで作られた階段を登っていくと否が応でも期待が高まります。


途中には広い空間があり、様々な胸像などが並んでいます。おそらくストックホルムの街を作った偉人達でしょうか。


中盤は緩やかな坂になった回廊が延々と続きます。思ったよりずっと楽な道のりで、翌日の筋肉痛を覚悟していた身には拍子抜けでした(笑)。


またドーム状になっている空間に到着しました。天井から入ってくる光が女神たち(勝手にそう判断しています)に当たり、とても綺麗です。


途中の、金網越しに外の景色が見えていました。既にかなりの高さに到達しているのですね。


最後に急な階段が続きます。


そしてついに視界が開けました。塔のてっぺんにある展望台に到着です。この日は特に天気が良かったので景色も格別です。


一番ストックホルムらしいガムラスタン(旧市街)や、王宮などの方向です。


この銅像も、いかにも街を見守っているという雰囲気ですね。


前半で紹介したドロットニングホルム宮殿へ向かう船も見えています。


塔の周囲に立つ星形の装飾が、写真の良いアクセントとなってくれました。


僕が入り口に戻ってきた時には、昼時だったこともあり、さらに行列が伸びていました。皆さんも天気の良い日には、最高の景色が拝めますので、ぜひ登ってみてください。並ぶ(最低でも1時間は覚悟したほうが良い)のが嫌な方は、朝一番の9時に行くと良いでしょう。日の長い夏ならば十分に明るくなっているはずです。では、次回もストックホルム名所の紹介が続きます。お楽しみに!

木工留学記

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メルマガで配信していた留学記です。主にカペラゴーデン留学中の1999-2003年頃の事柄を紹介しています。

子育て記

日本とは異なるスウェーデンの出産育児を絡めながら、2003年の長男誕生前後を紹介しています。

木工留学記

 ストックホルム編

カペラゴーデンの終わり頃と、ストックホルムのマルムステンCTDでの事柄が中心です。2003年からJDN(ジャパン デザイン ネット)上で7年間、連載していましたので読み応えがあります。

本になりました!

スウェーデンで家具職人になる!
税込み価格1890円
須藤 生著 早川書房発行
ISBN 978-4-15-208925-0

当サイト上に掲載している内容などを新たにまとめ直し、さらには書き下ろし記事もたくさん追加しています。写真だけではなく、図面なども豊富に盛り込んでいます。興味深い内容になっていると思いますので、ぜひご覧ください!